診断されるまでのこと
こんにちは。
今日は雨で、すごく寒いです。昨日のお天気が嘘みたい。
組織球性肉腫と診断されるまでのことを書いておこうと思います。
この辺りのことを思い出すと、この時こうしていればとか、もっと早くとか、思ってしまって辛いので、ただあったことだけ。
ジュディが調子を崩したのは2月頭くらいからです。
父が数日出かける間、父の友人の家に預けられて、帰ってくると、右足がものすごく腫れて、お座りするとキャンと鳴くようになっていたそうです。
(当時私は一人暮らしでしたので、実際の様子は見ていません)
すぐにかかりつけの獣医さんに連れて行き、レントゲン撮ったり簡易的な血液検査をしてもらったりしましたが、異常は見つけられませんでした。
処方された薬を飲ませたら一旦は症状が落ち着いたので、様子を見ることに。
ただ数日腫れて、数日治って、を繰り返し、だんだん腰のあたりにボコっとしたしこりがあるのがはっきりわかるようになって行きました。
この辺りで腫瘍かもとは言われましたが、血液検査の結果的には悪性の可能性は低いのではないかと言われていました。
良くなったり悪くなったりで症状が落ち着かないので、獣医さんと相談し、CTやMRIなど大きな検査ができる病院を紹介してもらいました。
検査の日は、たまたま休みを取っていた日だったので、病院へは私と父で行きました。
その日のうちに針生検とCTを行なうことに。
検査は時間がかかったので、ジュディは病院に預けて私と父は一旦帰宅。
この時点では、父はどうか分かりませんが、私はまだあまり心配をしていませんでした。
かかりつけの獣医さんには良性の腫瘍かもと言われていたのもあるし、そもそも癌についての知識が乏しすぎ、悪いケースを全く想定できていませんでした。
良性の腫瘍なら取ってもらって、それで終わり。痛い手術じゃかわいそうだな、くらい。
甘い想定がひっくり返されたのは、病院から電話がかかってきた時です。
CT前に行った針生検の結果から、組織球性肉腫の可能性が非常に高いと告げられました。
専門の先生が来ていたため、すぐに診断してもらえたそうです。
病名を告げられても、なんだかさっぱりわからないので、父が電話で先生と話す横でスマホでググりました。
レトリーバーのかかりやすい、悪性の癌。
進行が早く、症状が出た時には転移もしている可能性が高い。
余命は数日から3,4ヶ月。
抗がん剤治療を行なっても半年程度。
一瞬事態を飲み込めませんでした。
取り急ぎ連絡をくれましたが、これからCTに入るので、転移の有無などはまだ不明。
詳しいことはジュディを迎えに行く時ということになりました。
お迎えは父と母で行きました。
私は一旦一人暮らし先のアパートに帰って、しばらく実家に戻る準備をすることにしました。
短時間で調べただけでも、長期間生存できる望みはない病気だということはわかりましたので、せめて最後一緒に暮らしたかったからです。
帰ってきた両親から病状について聞きました。
右足の腫瘍はかなり大きく、骨盤の壊死まで始まっている。
すでに転移していて、完治は見込めない。
やるとしたら、多少の延命は期待できるかもしれない抗がん剤治療と、痛みを取る目的の断脚。
父の選択は、薬による緩和ケアのみでした。
治ることがないのであれば、いたずらに苦しむ時間を伸ばしたくない。
痛み止めを出してもらって、家で最後まで一緒に過ごす。
どうしても痛がって苦しんで、他にどうしようもないのであれば、最後は安楽死も視野に入れる。
あくまでうちの父の考えです。
何が正解か、一つきりの答えはないと思います。
ジュディに訊くことができれば、ジュディの望んだことが正解になるでしょうけれど、わからないことなので。
うちの中では、無理に命を引き伸ばさない、という大まかな方向性は共通でしたが、ケアの仕方については意見が分かれました。
ジュディは父が飼って父が面倒を見てきた父の犬なので、最後は父が決めました。
私も最終的には納得しました。
一応、記録として、診断までの流れでした。
もっとこうしておけば良かったとか言うのは、山ほどありますが、考えたら考えただけ辛いだけで、もはやどうともできないことなので、言いません。
今日はこの辺で。